PERSONA5 The Stage #3(ぺごステ3)感想

さーてファイナルの感想書こ!と思って久々に開いたらこの記事を下書きに入れたまま放置していたのを発見したので投稿しておきます…当時の表現のままにしてありますので時制は無視で。

以下2021年12月頃当時の感想です。

 

 

ぺごステ3大阪公演行ってきました。

 思えば1作目はちょうど2年前の同じ時期で、会場も今回と同じくメルパルク大阪でした。ちょうど新型コロナに世間が騒ぎ出す1か月くらい前ですね。

 今回ヨコハマは行けてないので分かりませんが、いまの状況とコンテンツの鮮度的にメルパは大きすぎましたね……。TTホールとかでも充分すぎるくらいの感じで寂しかった……。

 この2年ですっかり世間の様子が変わってしまったな~、となんだかしみじみ感じてしまいました。

 

 さて、感想いきます。

 ペルソナ5については原作ゲーム未プレイ、アニメでストーリー履修済み、ぺごステは全作通っている、というレベルの人間なので、見当違いなこと書いてても許してください…。

 

【導入】

モブ女子たち、あまりに脚がシュッとしてるもんだから毎回どうしてもそこに気をとられまくってしまう……。

今回アンサンブルの女子、全体的にめちゃくちゃ細長くなかったですか⁉︎

いや初演からずっと細長い女子アンサンブルさん出演されてるけど、今回は彼女以外もめちゃくちゃ細長くて2次元のスタイルだった……。

 

【OP】

いつもの曲ありがとうございます。この曲オシャレで大好きです。

前奏で杏と竜司がそれぞれモブ生徒とわちゃわちゃしながら出てくるのが好きでした。歌が始まったら(主人公が踊るターンなので)それぞれストッピングするのもよい。

明智は今作もキレキレに踊ってくれて感謝。相変わらずどセンの高いところがお似合いで……。

しかもソロパート終えても引っ込まずに全員集合サビに突入する流れでサイコーでした。前作まで一旦引っ込んでましたよね??

さらに最後のポーズ、前2作は可愛い感じにキメてたのに、今回真顔でしたよね??冷たい顔で主人公のあたり見てましたよね??今回こうやってちょいちょい不穏な感じ出してきてたので、不穏な佐々木さんが好きな私は大変興奮しました。

次回作頼みますよマジで……それが見たいがためにここまで通ってきてるので……

 

【本編】

前回までのあらすじ説明や世界観の説明はなし。もうストーリー知ってる人か舞台追っかけてる人だけを対象に作られてました。ぺごステ2もそうでしたが、全くの初見でこの作品だけ見るとストーリーはあんまり掴めない感じの構成です。

前作と今作での演出面での分かりやすい変化というと、ダンスの増量でしょうか。前作までもダンスはありましたが、今回はこれまでの作品に比べてダンス演出がさらに多くなっていました。

あと今回は(主に着替えの)場つなぎを三島が一身に背負ってて、毎回頑張れ……!と思ってました。

三島、大阪初日では結構ネタを果敢にぶち込みに行ってた気がするんですが、客からのリアクションが芳しくなかったからなのか2日目以降ネタをぶち込む量が激減してしまいちょっと寂しかったです。横浜公演はどうだったんでしょうか。これは2幕だけど、アロハゲームのくだり好きだったよ三島……!

さて1幕の明智はなんといってもスーパー明智タイム(演者本人がそう言ってるのでそう呼んでいます)!

今回も面の皮激厚ソング~~という感じの歌詞でしたが、ステ1ステ2ステ3とシリーズ重ねるごとに尺長くなってません??めちゃくちゃありがたいです。誰に感謝したらいいのか分からないんですが感謝。ありがとうございます。というかシリーズ中で明智だけ毎回新しいソロ曲宛がわれてるの、ちょっと面白いですよね。

曲終盤のセットに飛び乗ってすぐ身体を反転させる動き、初日見たときめちゃくちゃ驚いて、それと同時にもうあんな動きもできるんだな~、脚が健康って素晴らしい!!となんだか感慨深く思ってしまいました。

それにしてもぺごステの1幕終わりはどうして毎回あんな感じなんでしょうか……毎回初見時えっここで切るの⁉ってなりませんか??私は全作でなってます。

 

2幕は修学旅行のネタぶち込み祭りが楽しかった。

主人公と竜司…というか猪野さん塩田さんは本当にネタぶち込むのが上手いですね。間の取り方とか天丼するタイミングとかめちゃくちゃバランスがよくて毎回うめえ~と感心しきり。

特に塩田さんは舞台上で起こるミスとかハプニングも拾ってネタに昇華するので本当に職人技だと思います。ほんとすごい。

 

2幕の明智はルブランでの(尋ねてもないのに)自分語りが一番の見どころですかね。

このシーンの明智、爽やかなはずだし本人も相手を不快にさせる態度はとってないはずなのにとにかくナチュラルにウザい感じがほんとよく表現されている……。

それにしても主人公が明智に対して超塩対応で1ミリも心許してないの悲しい。ステの主人公と明智の関係性だとシドウパレスもなんの感慨もなく進みそうですね……。

あと怪盗団がオクムラパレスに入るとき、台詞もなんもなく下手に出てくる意味深な明智も不穏すぎて好きです。あの時の表情めちゃくちゃいいんですよね……。

 

その他でいうとオクムラパレスの社畜ロボが個人的にかわいくて好きです。動きもかわいいし見た目もかわいい。サテンっぽい生地のスーツもなんか妙にかわいかった。

 

【その他】

 もう2年経ってるので正直に言うんですが、1作目の時は転換と早着替えの繋ぎに難が多かったと感じてて、アンケにも毎回ここ見ててしんどいです……って書いてたくらいなんですよね。

 それが2作目ではほとんど解消されたり新たな手法に出てたりしてて、今作ではさらに工夫が足されたりでもっと見やすくなってて、シリーズものの強みってこれだな~と

改めて感じたりしてました。

 

 

 半分くらい明智の話をしてますね…。

 今回めちゃくちゃ不穏なところで終わりましたけど、ほんとに次の明智が見たいので、偉い人たちどうかお願いします。

 

 

 

映画「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー」感想

ハガレンのオタクなのでとりあえず実写見てきました。

今回は原作沿いとのことで、いろんな意味でドキドキしながら見に行きました。

以下は後編始まる前にどうにかまとめておこう、ということでさっくりまとめた感想です。1回しか見てないのでいろいろ記憶違いがあるかもしれませんが……。

感想というより率直なツッコミが多いので、実写めちゃくちゃよかった!と思った人は読まない方がいいと思います。

 

【冒頭】

・ハガモバすごく楽しみです。

・冒頭のコマンチ爺さんのクオリティが高かった。
・でも水中で「鋼の錬金術師」ってタイトルが出てくる(水泡がタイトル文字になってまた水泡に帰す)のはなんか違う気が……水は今作に関係ないし。むしろ関係あるのは砂漠だし……。

 

【列車ジャックのとこ】
・兄弟が列車に駆け込み乗車してたのは何駅なんでしょうね??結構でっかい駅から最初セントラル駅かと思ったんですけど違った……イーストシティとかですかね。

・列車ジャック犯たちよりもシン国ご一行とエルリック兄弟の方が列車破壊してない???

・最初あんなにいた乗客たちは途中からどこへ……。
・エンヴィーがヒューズの姿して兄さんを助けたシーン、兄さんのリアクション薄くない⁉︎⁉︎いま冒涜されてるんですよ!!

 

【大佐登場】

・実写大佐、なんか大佐っぽくないんですよね。役者さんの問題というよりは実写大佐のキャラ付けがちょっとなにか違うんだと思います。
・実写大佐は軽口叩かないし表情もあんまり豊かじゃなく常に余裕がなさそうで、なんだかつまらない男なんですよね……。
・あと大佐もマスタング組もいつの間にセントラルに異動したの??

 

【vs傷の男(1回目)】

・なんだか唐突に雨が降ってきたし、結構本格的に降ってるのにアップになった兄さんの髪も肌も申し訳程度にしか濡れてなくてちょっと面白かったです(ここは確かに原作も雨降ってるけど、前日のニーナとアレキサンダーの一件のときからずっと降ってる)。

・「雨の日は無能なんですから下がっててください!」のくだり、実写大佐だとギャグシーンかどうかの判別ができない…。

 

【リゼンブール】

・リゼンブールのウィンリィがめちゃくちゃかわいい。
・ロックベル技師装具店がめちゃくちゃ大盛況でびっくりしました。駅からかなり離れた山奥のど田舎なのに……。

・というかアルは連れてこなかったんだな(CGの都合かな…)。

・そんでもうホーエンハイムと出会うんだな。

ホーエンハイムの「(髪型)お揃いだな」に対して髪バサバサーって解いてそのままな兄さんめちゃくちゃよかったし原作でも見たかった(原作ではこれ見よがしに三つ編みにするので……)。髪下ろした兄さんは原作でも4、5回しか見れないので貴重。

・あの辺のホーエンハイムの感じ、原作だと天然というか本当にコミュニケーションができない人ゆえの兄さんの地雷踏みって感じだったけど、実写だと幼児ぶりに会った息子に構いたくて構った結果の地雷踏みって感じで、すごく不器用パパ感あってなんだか可愛かったです。

 

【クセルクセス】

ホーエンハイムの話聞いてめちゃくちゃ急にクセルクセス遺跡に行く兄さん。いや兄さん、1人で砂漠は無茶ですよ⁉︎と思ったけどすんなりたどり着いてた。

・実写、ポニテ兄さんがめちゃくちゃいっぱい見れたのが良かったですね。あのバッサバサ髪が動く感じがよい。

 

【vs傷の男(2回目)】

・ウィンリイがスカーに銃向けるシーンはやっぱり原作屈指の名シーンなので、結構丁寧に作ってくれてる感じがしました。

・しかし丁寧にやりすぎたせいかここのテンポがめちゃくちゃ悪くなってて、逆に緊迫感が削がれてたのが残念。「待てウィンリイ」「その銃を離せ」「撃つなよ」のくだり、そんなに長かったっけ……?

・あとスカーと兄の回想はここで挟まないと意味ないんですよね……。ウィンリィとスカーの間に立ち塞がる兄さんが、イシュヴァール殲滅戦の時にキンブリーの攻撃からスカーを庇おうとした兄と同じ構図なんだって我々にも気づかせてくれないとダメじゃないですか。ここで急にそのスカーを庇った兄のシーンだけ挿入されても、何??スカーも誰かに庇われたことがあったの??みたいになっちゃうじゃん……どうしてここのスカーの回想をイシュヴァール殲滅戦の回想とまとめてしまったんだ。

・あと兄さんがウィンリィの指を銃から剥がしてくシーンは兄さんの手袋OFFでやってほしかったです。ここもリゼンブールに行かなかったアルと同じくCGの都合ですかね。「オレに立ち上がるための手足をくれただろ」って機械鎧で手に触れるのがこのシーンのいいところなので頑張って作ってほしかった……。

 

【空き家?隠れ家?のシーン】

・私は黒シャツポニテ兄さんがめちゃくちゃ好きなので、そのスタイルになってくれたのはめちゃくちゃ嬉しかったです。ただ、それシャツ……?シャツじゃないな……??みたいなしっかりした厚手の素材だったのが惜しかった。

・分解した銃を組み立てる中尉、めちゃくちゃ好きです。

・ついでにその銃を兄さんに貸してあげて欲しかった……銃を貸すシーン入れてほしかった……。

・兄さんにとっては銃がめちゃくちゃ重いもの(人の命を奪う道具)で、この先の殺さない覚悟にも繋がる結構重要なポイントだと思うんですよね。

・逆に中尉にとっては銃が大切なものを守るためのもの(人の命を守る道具)であることがよくわかるシーンでもあるので、ぜひ入れてほしいシーンでしたね……。

・捕えたグラトニーを入れてる部屋に入るとき、リンが電気のスイッチをぽちっとやってたのがなんだか地味に面白かったです(どこにでも電気が通ってる時代ではないので原作だと手持ちのランプだったはず)。

 

【vs傷の男(3回目)】

・本作3回目のスカーとの対戦。すごい短期間で結構頻繁に戦ってます。

・というかブリッグズでやるはずのスカーとウィンリィのシーンここでやるんですね。

・スカーの足場崩しに巻き込まれる兄さん見たときマジで鉄骨くるかと思って身構えたけど普通にピンシャンしてたので安心(?)しました。鉄骨好きの人みんなこのシーン身構えましたよね⁉

・鉄骨は絶対に腹の中から脱出してから(=人間の生命エネルギーを使って錬成する感覚を覚えてから)じゃないとダメなので普通はこのタイミングではやらないと思うんですけど、いかんせん実写はそういうのするっと無視する時があるので……

ウィンリィがスカーを許した訳ではないけど応急処置をするシーン、止血した後亡きロックベル夫妻がその行動を肯定するのをウィンリィが幻視(?)してて、この追加シーンは私は割と好きでした。

・でもそのあと気遣わしげな兄さんに対して「泣かないよ!」ってセリフ言うのは違うやん。そのセリフは兄さんの「今度お前を泣かせる時は嬉し泣きだ!!」があって初めて出てくるセリフなんですよ。ヒューズの死とかロックベル夫妻の最期の話とか、ウィンリィが悲しむことが続いてたから兄さんがそう言ったわけよ。そのくだりすっ飛ばして急に「泣かないよ!」って言われても…そうか気丈な女だなとしか思えないんで……。

 

【vsホムンクルス
・これもみんな思ったと思うんですけど、大佐の怪我大したことなくないですか???その直前のスカーの傷がかなり深手だったので余計ショボく見えましたね……。原作大佐はこのときラスト戦の傷が癒えてない状態だったから分かるんですけど、実写大佐はその傷だけで戦線離脱させられちゃうの??ユニバのセーラムーン4Dで登場して即やられて退場したまもちゃんを思い出してしまった。

・大佐たちを車に乗せて逃がすシーン、原作だと「子どもだけを戦場に置いていけるか!」みたいな感じで大人たちが抗議するけど、たぶん実写の兄さんは子どもではない感じなんですかね、「私だけ離れるわけにはいかん!」的なことを言ってましたね。
・他のシーンでも兄さんを指して少年とか子どもって言うセリフは改変されてたので、実写の兄さんは少年じゃないという認識でOKなんですかね……?実写、その辺の設定がよく分からない……。

【腹の中】

・原作でグラトニーの腹の中に明かり(炎)があったのはその直前で大佐の炎を呑んだからなんですけど、実写のあの炎どっから来た??

・腹の中彷徨うシーンがほぼ無くて、すぐにリンやエンヴィーと合流してしまったけど、上にも下にも横にも果てが無い空間だよっていうのをもうちょっと説明して欲しいところ。

・エンヴィー(でかい姿のほう)のCGは結構いい感じだと思いました。後編でどういう風に動くのか楽しみです。

 

【その他】

・メイのカタコトがリアルで好きでした。ほんとに中国系の俳優さんなんですよね。

・でもリンもランファンもフ―爺さんもカタコトじゃない(日本人キャストだから)ので、アンバランスさは感じました。ヤオ家の関係者はみんなアメストリス語の勉強バッチリなんだな……。

・シャオメイ(CG)かわいい。

 

【予告】

・最終回の兄さんのプロポーズっぽいシーンがあるみたいなのでめちゃくちゃ楽しみにしています。

・原作の兄さんが作中後半あたりからちょっとずつ背が伸びて、ウィンリィと並ぶたびにじわじわ身長差ができてて、最終回で頭1個くらい大きくなってるのが好きなんですけど、実写でそれは難しいですよね……

・……と思ったけど、ウィンリィより身長あったように見えたのでなんかうまいことやるっぽい?あっでも実写兄さんがもう少年じゃない年齢設定なら別に身長が伸びる必要ないのか……??

・アームストロング少将とブリッグズがどんな感じになるか楽しみです。

・今回でスカーとウィンリィのくだりを一通りやったから、ウィンリィがブリッグズに来ない可能性ありそうですね。まだセントラルに居るから北に向かう前に機械鎧の換装やっちゃいそう。

 

【全体】

・総合的に判断すると普通に見る分には悪くはない感じでした。一応原作に沿ってやってるのでそこまで荒唐無稽にはならないですし。

・しかし、実写はもしかしなくても原作がめちゃくちゃ緻密な構成というか細かいエピソードの丁寧な積み重ねで展開してることに気づいていないのでは???

ハガレンはこの構成の上手さによって、長々と必要以上の描写をせずに(作者がストーリーに必要のない描写をあまりしないので…)面白く仕上がってるんですよね。だから構成を変えるなら説明や描写を足す必要があるんですが、それがないんですよね。

・原作のシーンを再現して並べてる感じなので、名場面が並んでるんですが、その名場面がそこまでの描写の積み重ねによって構築されてるってことを無視しちゃってるのが惜しいんですよね。理解せずに分解しても再構築できないので……。

 

ほんとにツッコミが多くなってしまった……。こんな感じで書いてますけど普通に楽しく鑑賞しましたよ!

後編ももちろん見に行きます。また何か来場者特典あると嬉しいな。

 

舞台「鬼滅の刃」其の弐 絆(キメステ)感想

『舞台「鬼滅の刃」其の弍 絆(キメステ)』の感想です。

 

感想メモを自分のスマホの中で完結させるのが惜しいのと、このご時世で人と気軽に語り合えないのとで、ブログに感想をまとめることにしました。

 

キメステ2作目、絶対に初日(銀河劇場)行きたい!と思ってチケ取ってたんですが、トーキョーの新型コロナ蔓延がどえらいことになっていたので流石に自粛。

初日は配信で見守り、大阪公演のみ現場に通うことになりました。

 

ちなみに鬼滅の刃はTVアニメ版を1回履修しただけなので、キャラとストーリーへの理解は浅いです。見当違いなこと言っててもニワカの戯言として許してください。

 

さて前置きが長くなりましたが、以下感想です。

筆者の都合により無惨様の感想多めです。

 

【導入】

まず冒頭の曲がめちゃくちゃ良いんですよね。この曲といい残酷謡といい、妖しさと暗さがあってコーラスの入った曲がこの舞台にはめちゃくちゃ合います。

ここでウーン曲が好きだ……と思っているとすぐに無惨様が出てくるのでいつも焦ってしまう。

 

今回の開幕無惨様は初演とは違って動きもなく静かに佇んでいて、途中で炭治郎に視線を移してジッ……と見て去るという流れでした。

私は佐々木さんの視線の動かし方がとても好きなんですが、無惨様は背を向けて去るときに視線とか顔をちょっと残しがちじゃないですか、あれがすごく刺さります。

このシーンは特に炭治郎にガン飛ばして去るために露骨に視線残してくれて、私は大喜びしました。

 

導入部大好きなのでもうちょっとだけ語らせて欲しいんですが、この曲の最後、転調してからのところ(大サビ的な?)もめちゃくちゃいいんですよね。

糸を手繰る動きの母蜘蛛と、それに操られて踊る鬼殺隊員、母蜘蛛を照らす毒々しい感じの照明、盛り上がる音楽と歌。とんでもなくワクワクしました。導入として大正解すぎる。

 

【OP(キャスパレ)】

すえみつさんといえばかっこいいOPみたいなところありますよね。今回も素敵なOPありがとうございました。

私はあまり好きではない演出の一つとして、映像演出で実写の人物を出すっていうのがあるんですが、今回のOPは文字だけだったのでシンプルにかっこよかったです。そういえば名前の表示もキャラクター名だけでしたね。

今回、柱が全員揃っている上にアンサンブルも10名という結構な大所帯、しかも歌がお上手な方がたくさんだったので、斉唱すると厚みがあって迫力満点でした。

あと、無惨様を柱たちが囲んで刀を抜くところがすごくジャンプっぽくてかっこええ~と思ってました。

TVアニメ版より先の展開は知らないんですが劇場版で煉獄さんが死ぬのは知っているので、恐らくこういうシーンは原作に無いんですよね?だとしたらこれ、原作のオタクはめちゃくちゃ胸熱だったでしょうね……。

 

あと大阪初日、このご時世に無事に開幕した上に大阪まで来られたことが嬉しすぎて胸がいっぱいになり、このあたりで早々に泣きました。

 

【1幕】

唐突に操られているアンサンブル隊員が歌い出した時はちょっと驚きました。

私はミュージカル大好き女なので舞台は基本歌アリの方が好きなんですが、そんな私でも「急に歌い出した⁉︎」って思うところが今回は何か所かありましたね……。

 

大好きだったのが累くんと炭治郎の最初の戦闘シーン。

蜘蛛の糸を表現する白いレーザーがめちゃくちゃかっこよかったです。シャキーンという効果音とレーザーの鋭い光で、「鋼のように硬い糸」を効果的に表現してるなあと感じました。

そしてここのシーンの曲も好きです。累くんの歌声と曲調がハマってた。

にちかくんを舞台で見るのはテニミュ(全国立海)ぶりだったんですが、ちょっと見ない間にかなり歌が上達してる気がしました。若者の伸び率すごい……。

 

あと、累くんが成仏(?)する時の歌も好きでした。「俺は何がしたかった どうやってももう手に入らない絆を求めて~」あたりのメロディーラインがハチャメチャに好みです。

さらにこのシーンの照明がまたすごい刺さったんですよね……「温かい日の光の様な優しい手~」のあたりでそれまでと温度の違う白いナナメサス(日の光を表現)が入るんですよ…私の語彙ではこんな説明しかできん……残念……。

 

そういえばストレートヘア無惨様、この数十秒のためだけにウィッグとお衣装ご用意されたんですか!?って初日にとてもたまげました。

あのシーンは白帽子無惨様で代用(?)するもんだと思ってたので……。3パターンの無惨様を拝ませてくれてありがとうございます。贅沢すぎる。

 

それからしのぶさん役の門山さん、陰陽師でも拝見していてお歌が上手いことは存じていたので、初めましての人が歌うまーい!ってなってるのを見てなぜか私がドヤ顔しました。せやろ…歌上手いんやで……。

 

【2幕】

柱合会議のとこ、一人一節ずつ歌うような紹介ソングがあるもんだと思ってたんですよ。キャスト的にも歌わせる布陣だ!と勝手に思い込んでいたので、無くてちょっとびっくりしました。

でもあの柱紹介の曲自体は癖になる感じのメロディーで好きです。

なんだか十二鬼月紹介ソングと対になってる感じでそこも面白いなって勝手に思ってました。「♪炎柱、岩柱、音柱、恋柱、霞柱~」と「♪上弦の壱、弐、参、肆、伍、陸~」の数え歌っぽい雰囲気というか構成というかそういうのが。

 

そして柱合会議とは逆に、蝶屋敷でまさかあんなに歌うと思ってませんでした。

さすがに何回も見ると慣れてきますが、初見時は歌めっちゃ続くやん、と思いましたね。

個人的にキメステで映えるのは感情とかそのキャラクターを表現するための歌だと思うので、歌での説明が続きすぎるとメリハリがなくなっちゃって、そこがちょっともったいない気がしました。

 

とはいえ明るい挿入歌は楽しいです。蝶屋敷の女の子たちによる症状説明のアイドルっぽい曲とか、善逸のデスメタルとか、全集中常中の歌とか、曲自体はどれも好きでした!

個人的には全集中常中の歌の「頑張れ!頑張ることしかできないんだから俺は昔から」ってとこ、炭治郎というか小林くんの一生懸命さと相まってすごいグッとくるんですよね…。

 

あと、今作でもっと歌を聴かせておくれ…と思ったのがカナヲちゃんでした!歌声がすごく好みなのでもっと長い曲で聴きたい。

カナヲちゃんの歌唱シーン、炭治郎が何話しかけても「さよなら」って歌い続けるの、会話が成立してない表現として好きです。

で、そこからの炭治郎の頑張れの歌の流れもいいですよね~あんなガッと手握って真っ直ぐにがんばれ!されたら、そりゃまあ照明もピンクになりますわ。

 

そしてパワハラミュージカル下弦解体ショー。佐々木さんが無惨様やるよって聞いてアニメを履修した時からこれが見たかった。

初演での無惨様の扱いを見た時から、間違いなくここはミュージカル的見せ場をご用意される!と確信していましたが、ご本人と制作サイドから「ほらこれが見たかっただろ」って感じでめちゃくちゃ期待以上のものを投げつけられたので、私は成仏しました。

 

佐々木さんは体格はしっかりめだし身長もそれなりにあるので、女無惨様、どこからどう見ても女性にしか見えない!という訳ではなかったはずなんですが、強烈な美しさと妖艶さで殴られてそんなことどうでもよくなるんですよね……。

暴力的な説得力によって、なるほど女性の姿をした美しい生き物!性別を超越した存在!って納得させられました。

去り際(「もっと血を分けてやる」)の笑みとか、嫣然って単語はこういう時に使うんだなあと思いました……。平伏するしかないです。

 

お衣裳の扱いも良かったですね。

数多のヒラヒラ布やロング布を纏ってきた男なので裾の長い衣裳の捌きが上手いのは分かっていますが、それにしても上手いこと振り向くな〜と感心しておりました。

そして、お袖の扱いが個人的には刺さりました。パワハラ中もEDの歌唱中も結構腕を上げたり前に突き出したりしてましたが、肘まで見えちゃうような動きはしないんですよね。なるほど大人の女の振る舞いだ……と勝手に感動しておりました。

 

あと、無惨様の怒りレベルが日に日に増しててめちゃくちゃ怖くなってたのもすごいなあと。

初日の配信のときは「おお怖~」くらいの感じで見てたんですが、大阪楽あたりはほんとブチ切れ遊ばしてるという表現が相応しい感じの怒り具合で、「えっ怖……」ってなりましたね。まあ配信と生との違いもありますが……。

 

【ED】

すえみつさんなのでOP同様EDがかっこいい演出になるのは間違いないのですが、前作より今作の方が好みですね〜。

前作はアンサンブルさんからお辞儀始まって最後が竈門兄妹、その一つ前が無惨様だったので、

無惨様お辞儀→背を向けて去る→竈門兄妹お辞儀→去ろうとしてた無惨様が戻ってくる→全員歌唱 

って流れになってて、無惨様が「一回去ったけど竈門兄妹に見せ場渡したくなくて戻ってきた」みたいになってるなあと思ってたんですよね。

でも今回は竈門兄妹からお辞儀始まって、アンサンブルさん経由して累くん、お館様まで進んでから全員一旦舞台上から去ったので、

舞台上に女無惨様一人の状態でご挨拶→全員出てくる(無惨に対峙する構え)→全員歌唱

って流れですごくナチュラルでした。ラスボスとそれに挑む人々って構図、やっぱりかっこいいので何回みても飽きない。手を変え品を変えいろんなパターンで見たい。

 

以上、偏った感想でした。

 

今回、配信で内容をしっかり見てから現地で観劇という流れを初めてやったんですが、やっぱり現地での観劇に勝るものはないですね。

今作は凝った感じの照明が多かったので、よりそう感じたように思います。

特にOPED(残酷謡)のイントロ?「血は匂い~残酷が立ち込めん」のあとのコーラス部分の照明。

上手下手の花道に置かれた灯体が、舞台上ではなくて前方列の客席上あたりを狙って赤く照らしてる(ように見えた)んですが、それがすごく空気と空間を染めてるなあと思ったんですよね。

あれを見たときに、やっぱり舞台は生じゃなきゃダメだ!!!と強く感じました。

 

そして生だろうが配信だろうが関係なく、佐々木無惨様はほんとハマり役ですね。

個人的に、総合的な観点でいちばん好きだった役はミュージカル陰陽師の黒晴明様なんですが、無惨様はあの少ない出番でそれを越える満足感があります。初日と千秋楽のパワハラ会議とOPED部分は連日配信が擦り切れる(?)くらい見ました。

円盤の発売が半年後なの本当につらいです。.5の円盤って4か月くらいで出るイメージなんですが……なんかチェックとかいろいろあるんですかね。前作も半年くらいかかってましたもんね。

バクステでお着物の裾誰かに持ってもらって舞台に登る無惨様が見たいので、編集の担当の方よろしくお願いします。

 

また思い出したら都度追加するかもしれませんが、一旦はこれくらいで。